西武の松井稼頭央監督(47)が14日、東京・豊島区の西武ホールディングス本社で後藤高志オーナー(73)への就任あいさつを行い、長期政権での常勝軍団復活を命じられた。

松井監督は約50分の面会後、「緊張しました」と苦笑い。「あまりプレッシャーをかけないでいただきたい。当たり前のことを当たり前にやる凡事徹底の質をどこまで上げられるか。育成と勝利を目指しながらしっかり勝負していきたい。やるからには当然優勝。グラウンドを駆け巡る、動きのある野球をしたい」と決意をあらたにした。

後藤オーナーも「満を持して」と強調し、「躍動感あるチームづくりをしてほしい」と願った。「長く監督としてやってもらってリーグ優勝、2008年以来の日本一も当然ですが、常勝軍団を。ミスターレオとして努力家でもあるし、人柄も素晴らしいですし、リーダーとして優しさと厳しさを併せ持っている」。2軍監督、昨季はヘッドコーチを務めて段階を踏んできた指導の結実に、大きな期待を寄せた。

フリーエージェント(FA)権を行使している選手についても言及した。「森友哉選手はライオンズに絶対必要な選手。残ってもらうように、しっかりやってもらう。日本ハムの近藤健介選手も、松井新監督のもとでチームづくりをしていく中で絶対に来てもらいたい選手。西武グループのトップとしてもライオンズのオーナーとしても全力でバックアップ、サポートとしますと話しました」。森の残留と日本ハム近藤の獲得に向けた支援を強固にした。松井監督も近藤に関して「取組、姿勢、常に向上心を持っている姿は感じますし、野球人としてすごいなというところもいっぱいある。常に今に満足しない。その時(交渉の時)が来たら本人に伝えます」と、自らも交渉の場に立つ意欲も示した。【鎌田直秀】

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