宗は「試」から「成」へ-。セ、パ両リーグが制定する「スカパー! ドラマティック・サヨナラ賞」年間大賞の表彰式が13日、都内のホテルで行われ、パはオリックス宗佑磨内野手(26)が受賞した。レギュラーシーズンを通して最も劇的なサヨナラ打を放った選手に贈られる賞で、宗はオリックスの選手で初受賞。9月19日ソフトバンク25回戦(京セラドーム大阪)で同点の延長10回2死満塁からサヨナラ打を放ち、チームはソフトバンクにゲーム差なしに肉薄。リーグ連覇への流れを作った。

2年連続でベストナイン、ゴールデン・グラブ賞受賞と大活躍のシーズンだったが、本人は今季を表す一文字に「試練の試」を選んだ。「昨年からサードでスタメンで出させていただいている機会がすごく増えた中で、それを踏まえた今年1年だったので、自分としても勝手に試練のような1年だと捉えて苦しかったシーズンでした」とチームの中心選手として自分自身の中のハードルが上がり、理想と現実の間でもがいた。それでも正三塁手としての責任を全うし「最後、日本一になってよかった」と、苦闘を経験に変えることができた。

22年の経験を踏まえ、23年の目標として選んだ一文字は「成」の字。「まだまだ野球選手として未熟ですし、成長、これからもしていきたいなと思ってるので」と明かし「成し遂げるという意味でも? そうですね」と付け加えた。

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