「ラスト四天王」が、プロ18年目でタイトルを狙う。オリックスT-岡田外野手(34)が9日、大阪・舞洲の球団施設で練習。中日平田良介外野手(34)の引退で05年高校生ドラフトをにぎわせた「浪速(なにわ)の四天王」の最後の現役選手となり、寂しさをかみしめつつも「1年でも長く頑張りたいなと思います」と23年の誓いを立てた。

巨人辻内崇伸(大阪桐蔭)が13年、阪神鶴直人(近大付=大阪)が16年に引退し、昨年末に平田が現役生活に別れを告げた。履正社(大阪)3年夏の最後の対戦相手の決断に「やっぱり寂しいですね」と、T-岡田は顔を曇らせた。それでも「浪速のゴジラ」は生き残る。ロッテ角中、楽天炭谷、銀次らチームの中心選手として活躍している同期もおり「負けてられへんって気持ちになる。1年1年頑張ってやりきる」と闘志をかきたてる。

年末年始も練習し、4日から大阪・舞洲で本格始動。通算204本塁打のキャリアを誇る長距離砲でも「チャンスもこの先、限られてくると思いますし。しっかりといいところを出して。まだまだできるぞ、というのを見せたいところではあります」と、力と結果で必要戦力をアピールする。

26年ぶりの日本一で終わった23年だったが、得点力不足はチームの課題。「打点を挙げられる方がチームの力になれていると思いますし。ホームランを打てれば、それが1番いいと思いますし」。13年ぶりの本塁打王への返り咲き、さらには初の打点王のタイトルも視野に「そういう成績が残せたらいいと思います」と貪欲にシーズンに向かう。【堀まどか】

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