ソフトバンクのドラフト2位、大津亮介投手(24=日本製鉄鹿島)が2日、宮崎で行われた西武との練習試合で2回無失点の好投を見せた。

今キャンプの実戦3試合で5イニングを無失点。即戦力として期待される右腕が開幕1軍入りへ好アピールし、4日からのオープン戦に臨む。

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大津がまた、安定感ある投球を披露した。7回から5番手で登板。1死から安打と盗塁で走者を二塁に背負いながら、落ち着いて後続を斬り無失点。続く8回も二塁打と味方の失策で2死三塁のピンチを作ったが、ホームを踏ませなかった。2回0封の内容に「力まずにコントロール重視で投げることができた。変化球が低めに決まっていたので良かった。60点くらいです」と振り返った。

宮崎では実戦初登板の18日紅白戦で2回無失点。26日には対外試合デビューとなった侍ジャパン壮行試合で1回無失点に抑えた。ここまで実戦3試合でまだ失点していない。藤本監督も「大津は1年目ながら、変化球でうまくバッターを打たせて取る。そういうピッチングができている」と高く評価している。

現状では、1軍リリーフの枠を争う状況だ。斎藤学投手コーチは「変化球でいつでもストライクを取れるところは見ていて安心感がある。だんだん、大事なところ(ポジション)に入っていける雰囲気は出てきている。予想以上にいいですね」と期待感を高めつつ「これから先、先発として適性を見ながらやった方がいいんじゃないかというくらい、安定している」と、近い将来の先発候補としても考えている。

大津自身は「開幕1軍に入れるように。チームに求められるポジションで、自分は両方行く気でいる。先発、中継ぎの両方できるようにアピールしていきたい」と役割にこだわらず、がむしゃらに腕を振っていく意気込みだ。キャンプインから1カ月以上過ごした宮崎を後にし、4日からは本拠地ペイペイドームでオープン戦が始まる。福岡出身の大津は「ペイペイドームではまだ投げたことがないので、早くマウンドに立って投げたい」と目を輝かせた。【山本大地】

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