日本ハム新庄剛志監督(51)が、清宮幸太郎内野手(23)の三塁起用継続プランを言明した。今季オープン戦では三塁で4試合に先発出場したが、開幕後は9日オリックス戦が初起用。4度の守備機会を無難にこなした。三塁レギュラーで4番を担う野村佑希内野手(22)の負担軽減にもつなげたい考えで、打線活性化で11日から敵地でのソフトバンク2連戦(ペイペイドーム)に挑む。

    ◇    ◇    ◇

強敵をたたいて、上位浮上へ-。打線活性化をもくろむ新庄監督の目に留まったのは、長らく守備が課題に挙げられていた清宮の三塁起用だった。前日9日オリックス戦で今季初めて三塁スタメン。「清宮君のサードの動き、いいんすよね。見た目はそんなに良くは見えないんだけど、しっかり、いい送球をしている」と、肩の強さと安定した送球を評価。「ちょっと続けようかな」。11日から始まるソフトバンク戦でも「三塁清宮」で勝負に出る。

清宮を安定して一、三塁で併用できれば、本来、三塁手の4番野村の負担がぐっと減る。野村は打率2割6厘と不振が続いてるものの、DHで出場した9日のオリックス戦は、清宮との今季初連弾で、高卒同期入団、万波の今季1号も誘発した。新庄監督は「(野村は)ベンチでもDHだと顔が生き生きしていますもん」と苦笑い。ひとまず、4番が本来の打撃を取り戻すまで、守備面で清宮に一肌脱いでもらうつもりだ。

昨季の清宮は7試合に三塁で出場して1失策。今季はオープン戦5試合で三塁を守り、うち4試合は先発だった。同監督は「慣れないポジションだから、20個ボールが飛んだら、1、2個(の失策)はあると思う。でも、動きとしては面白い。本人も『サードの面白さっていうのはある』みたいなことを、チラッと話していたので」。起用の幅が広がり、チームにとっても一石二鳥。2カード連続勝ち越しで、一気に上昇気流に乗る。【中島宙恵】

【関連記事】日本ハムニュース一覧