平和台球場やペイペイドームなどのグラウンドキーパーを36年間務めた徳永勝利(かつとし=58)さんが27日、出勤最終日を迎えた。グラウンドキーパー一筋でホークスを支え、「トクさん」の愛称でチーム関係者から慕われていた。試合前練習の直前に、首脳陣、選手、スタッフらが集まり花束を贈呈した。

早期退職となった徳永さんは、時折言葉を詰まらせながら別れの言葉を語った。

「いつもグラウンドを大切にしてくれる皆さんのおかげで、僕は大好きなこの仕事を続けることができました。日本一のキーパーになりたくて、日本一のグラウンドを目指しました。それができたかどうかは分かりません。でも皆さんが何度も日本一になってくれました。それは本当にうれしかったです。日本シリーズは僕が作ったグラウンドで16連勝です。皆さんは、とてつもなく素晴らしい記録を継続中です。すごいです。記録更新をお願いします。今シーズンは本拠地無敗らしいので、今日も勝ってもらえたら、僕のラストデーはよい思い出になります。よろしくお願いします。本当にみなさん、36年間ありがとうございました」

藤本博史監督(59)は「寂しいけどね。いいメッセージを残してくれたので、今日は選手も発奮してくれると思いますよ」などと話した。

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