ブルペンに、生きのいい右腕が帰ってきた。再昇格を果たした阪神浜地真澄投手(24)が4点リードの7回に登板。

最速149キロの直球でDeNA打線に真っ向勝負を挑み、1回を1安打無失点に抑えた。「勝ちゲームで投げさせてもらったので、そこはうれしかったですし、起用に応えたいなと思いました」。約1カ月ぶりの1軍マウンドで結果を残した。

今季は開幕から精彩を欠き、4月12日に出場選手登録を抹消。2軍再調整の日々で、「師匠」のゲキが復調のきっかけとなった。合同自主トレで多くを学んだメッツ千賀から、降格後に連絡をもらった。「イジってもらいながら、どう向き合っていくか、自分の不調との向き合い方を教えてもらいました」。ウエスタン・リーグでは6試合で6回を投げ、自責0。6三振を奪い、キレのある投球を取り戻した。この日は8番伊藤のバットを直球でへし折った。「真っすぐである程度、押せた。最初の登板で無失点というのが絶対だったので、そこはよかった」と手応えをつかんだ。

前日12日には好投を続けていた同じ中継ぎ右腕の石井が腰痛のため緊急離脱。ブルペンを覆った「不安」を浜地が取り除いた。

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