勝てば首位のロッテは先発の種市篤暉投手が好投した。試合前まで今季防御率1・65の安定感通り。リーグ最多安打を争う茶野を初回先頭で中飛に封じると、2イニング連続で3者凡退。フォークやスライダーも低めに決まり、凡打の山を築いた。

3回1死から甘く入った直球を紅林に捉えられ、左越えソロで先制点を許した。だが、その後も安定感に揺らぎはない。6回には先頭の紅林に四球を出し、犠打で1死二塁のピンチ。茶野、代打のT-岡田をフォークで連続三振を奪った。7回も先頭の中川圭をフォークで、続くシュウィンデルを149キロの直球で連続三振。前日に「週の頭での登板となるので、前回と同じくしっかりと長いイニングを投げて、チームの勝利に貢献できる投球ができるように頑張りたい」と話した通り、前の回から4者連続三振と、ボールのキレも増した。

守備も種市を盛り上げる。2回には先頭シュウィンデルの三遊間の打球を、遊撃のルーキー友杉が逆シングルでキャッチ。最深部からノーバウンドで一塁に送球してアウトにした。4回1死一塁では捕手の佐藤都が盗塁を刺し、三振ゲッツー。今季はソフトバンク周東、日本ハム五十幡、西武金子らの盗塁を封じ、試合前まで盗塁阻止率リーグトップ8割5分7厘の強肩で種市を助けた。

打線も0-1の4回に茶谷、安田の連続安打で1死一、三塁のチャンスをつくると、岡の二ゴロの間に茶谷が生還。5月はプロ入り後8勝0敗と無敗のオリックス宮城から同点に追い付いた。

▽ロッテ種市(9回3安打1失点の好投に)「野手のいいプレーに助けてもらいながら、週の頭での先発として長いイニングを投げることができたのは良かったです。3回の1発はしっかり反省します」

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