途中出場の西武長谷川信哉内野手(21)が、プロ初のサヨナラ本塁打を放ち、交流戦勝率を5割に戻した。

1-1に追いつかれた9回1死、中日祖父江に対しカウント1-1からの3球目、外角低め149キロ直球をライナーで左翼席に突き刺した。本拠地の大声援の中でダイヤモンドを周回し、歓喜のウオーターシャワーを浴びた。「シンプルに気持ち良かったです。しっかり振り抜いてくれた結果スタンドまで届いてくれた」と喜んだ。

ベンチスタートから仕事を果たした。7回無死、川越の代走として出場すると、その後2死二塁から、源田の右前打に快足を飛ばして先制のホームイン。「ライトが深かったので。どこからでもかえるつもりでした」と振り返った。

チームとしても今季初のサヨナラ勝利。指揮官として初のサヨナラを味わった松井監督も、長谷川について「持ってるんですね。ああいうところ1発で結果を出せるって。ナイスバッティングです」とたたえた。 5月16日の日本ハム戦でも9回2死から劇的な1号ソロを放ち、チームの勝利に結びつけた“持ってる男”は、「逆境というか、追い込まれるほど発揮出来るんじゃないかなというのは感じます」。勝負強い若獅子が、さらなる活躍を目指していく。【鈴木正章】

○…侍ジャパンの西武源田壮亮内野手が、両チーム無得点で迎えた7回に先制打を放った。2死二塁から右前に運び「ピッチャーがみんな頑張ってくれていたので、先に点を取ることができて良かったです」と話した。WBCでは右手小指を骨折した状態で世界一に貢献。開幕直後は離脱したものの、5月26日から1軍に合流。勝負強い打撃で、勝利に貢献した。

▽西武本田(開幕時は中継ぎも今季2度目先発で4回無失点)「常にランナーを背負う展開で、しんどいピッチングでした。最低でも5回以上は投げなければと思っていました」

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