ロッテの益田直也投手(33)が「日本生命生命セ・パ交流戦」のDeNA戦で今季18セーブ目を挙げ、通算200セーブを達成した。プロ野球史上10人目で、球団としては228セーブの小林雅英以来2人目。672試合目での達成は史上最長となった。益田の関西国際大の後輩の巨人大勢投手(23)が、先輩への思いを語った。【取材・構成=小早川宗一郎】

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先輩が積み上げた1セーブごとに、勇気づけられてきた。巨人大勢にとって、ロッテ益田は関西国際大で10歳上の大先輩。兵庫・多可町ののどかな町で育った大勢にとって、未知のプロ野球界の中で身近な存在だった。200セーブの大記録に「ヤバいと思います。ただ単にすごい。グラウンドだけではない、大変な努力があるんだろうなと思います」と尊敬のまなざしを向けた。

1年目の開幕から2カ月が過ぎた昨年の交流戦。19セーブで乗りに乗っていた時、何げない言葉が残った。益田から「現状に満足してないと思うけど、俺は1年目で70試合近く投げたからお前ももっと投げろよ(笑い)」と冗談交じりに言われた。満足なんてまだまだ早い。「1試合1試合抑えて益田さんのような安心感を」とさらに上を目指すきっかけになった。

昨年はグラブも先輩をリスペクトして同じような真っ青のグラブを注文。13日に通算50セーブに到達した大勢は言った。「益田さんがもうすぐ200セーブ。しっかり意識して、200セーブいきたい」。後輩が大きな背中を猛追する。

【動画】ロッテ益田直也通算200セーブ、672試合目で達成 投球でも焼き肉でも「炎上」厳禁