チームの4連敗は俺が止める! ソフトバンク板東湧梧投手(27)が打倒レオ打線に向け必勝投球を誓った。

西武戦(北九州)先発を翌日に控えた11日、福岡・筑後市のファーム施設でキャッチボールなどトレーニングに汗を流し気持ちを高めた。

「(連敗阻止は)嫌でもみんな気になっている部分。自分自身が(チームを)引っ張りたいな、というのが一番ある。最少失点で投げられたらなと思います」。今季先発3試合目となった5日の日本ハム戦(ペイペイドーム)で7回99球、1失点で3勝目。今季の先発初白星で自信も芽生えた。最下位に沈んでいるとは言え、西武打線についても警戒心を怠るつもりはない。「やっぱり乗ってくると怖い打者がたくさんいる。(プロ)初先発の時にやられているチーム。去年、1回勝ってリベンジできたと思ったけど、それ以来の(先発)登板なので。とにかく低めに集めて1発をケアして丁寧に行きたいと思います」と口元を引き締めた。

プロでは初マウンドとなる狭い北九州市民球場にも特別の思いがあった。JR東日本時代の大会で1試合数本のアーチを浴びた。結果の出ない板東に監督から上手投げからサイド転向を命じられた苦い思い出の地でもある。「(北九州は)ホームランをいっぱい打たれオーバースローを首になった印象があります。サイドスローにしろ、と言われた。低めに投げる大切さを一番学んだ。痛い目を見たところなので、リベンジというかその意識をしっかり持って臨みたい」。

苦い教訓はプロでのさらなる成長の糧にするつもりだ。球宴前の最後の登板。後半戦の先発ローテ入りへの絶好のアピールの場でもある。「しっかりアピールして後半の先発6枚に入れるように。大事な試合だなと思っています。初回から全力で行きたい」と力を込めた。【佐竹英治】

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