中日ドラフト1位の仲地礼亜投手(22)がプロ2度目の先発で本拠地デビュー。6回1安打無失点で初勝利を挙げた。球団ドラフト1位投手の本拠地初登板勝利は98年川上憲伸以来となった。「点数を入れてもらってテンポよく投げられました」と野手に感謝した。

序盤は最速151キロで内角をグイグイ攻めた。3回2死までパーフェクト。ここから突如、制球を乱して3連続四球。満塁となりヒヤヒヤさせたが、「気持ちを切り替えて腕を振りました」。宮崎を気迫あふれる150キロで空振り三振に仕留めた。

5月13日、ヤクルトとのデビュー戦(神宮)は不本意な形で幕を閉じた。先発も1回2失点。左脇腹を痛め、わずか20球で降板した。そこから筋力アップに取り組み、体力強化。2軍で実戦復帰後は球数も伸び、球威も増した。再びつかんだチャンスで最高の結果を出した。お立ち台では「仲地礼亜です」と自己紹介。ウイニングボールは「両親にあげます」とほほ笑み「これからも活躍していけるように頑張ります」と力を込めた。

中日2軍がキャンプを張る沖縄・読谷村で大学まで過ごした。「竜の糸」で結ばれた男は沖縄の大学(沖縄大)から初めてドラフト指名を受け、ドラゴンズに入団した。DeNAの強力打線を105球で封じ込め、最下位にあえぐチームの連敗を4で止めた。沖縄の星が一服の清涼剤を届けた。

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