中日大島洋平外野手(37)がプロ野球史上55人目となる通算2000安打を達成した。

享栄(愛知)時代の監督で、現在は総監督の柴垣旭延(あきのぶ)氏(82)が祝福のコメントを寄せた。

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洋平、通算2000安打、おめでとう。

当時からバットコントロールはたけていました。ボーイズリーグにいた中学時代に何度か見たときは、きゃしゃで普通の中学生の体つきでした。当時は愛工大名電さんも声をかけていたそうですが、洋平はウチにきてくれました。足の速さ、肩の強さ、そして球をバットに当てるのはうまかった。ぶるんぶるん振るタイプではなく、三遊間を抜いたりしていました。「人のいないところに打てるから、それを続けなさい」と伝えました。私は彼を形にはめなかったですね。持ち味がなくなってしまいますから。

高校3年間見ましたが、プロに行くにはきゃしゃで体力がなかった。旧知の駒大、太田監督なら心身とも指導していただけるので、電話をかけたら、二つ返事で受け入れていただきました。体が強く、ケガ、病気にはならなかった。アマでは一流になれると思っていました。大学でも首位打者を取りましたが、体力的な面からドラフトにかからなかった。社会人でも首位打者を取りましたが、ドラフトも5位でしたね。

プロで2000安打を打つまでになるとは思いもしませんでした。私はともかく、大学、社会人と指導者に恵まれたことも、良かったのだと思います。表情を出すタイプではなく、第三者が見たらスポーツ選手に見えない、やわらかな性格ですが、大学、社会人を経験してから2000安打を打った選手に、加われたことは、高校時代に指導した監督冥利(みょうり)につきます。当時から芯の強さはありました。

いま指導いただいている立浪監督は2480安打を打たれている素晴らしい打者でした。2000安打は達成しましたが、今度は立浪監督の記録を目標に1年でも長くプレーを続けてほしいです。

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