中日大島洋平外野手(37)がプロ野球史上55人目となる通算2000安打を達成した。残り1本で迎えたDeNA戦に「2番左翼」で2試合連続でスタメン出場し、3回に左腕石田から中前打を放った。2000安打は21年9月4日の栗山巧(西武)以来。一塁ベースに到達した大島はチームメートの高橋周、DeNA京田から花束を受け取り深々と頭を下げた。

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▼大島が26日のDeNA19回戦(バンテリンドーム)の3回、石田から中前打を放ってプロ野球55人目の通算2000安打を達成した。初安打は10年3月27日の広島2回戦(ナゴヤドーム)でジオから。中日生え抜きで2000安打以上は高木、谷沢、立浪、荒木に次いで5人目となり、球団別では巨人の6人に次いで多い。大島は駒大から日本生命を経て09年ドラフト5位で入団。大学、社会人経由は古田、宮本、和田に次いで4人目。ドラフト5位以下は6人目(ドラフト外を含む)で、大学、社会人経由の中では最も下位指名。また、駒大出身は野村謙、新井貴に次ぎ3人目で、出身大学別では法大(山本、新井宏、稲葉)に並び最多となった。

▼出場1787試合目で到達はスピード9位。実働14年目はラミレスの13年目に次ぎ、日本人選手では榎本、長嶋、張本、松井、鳥谷、坂本に並ぶ最速年数だ。大島の本塁打は18年の7本最多で通算34本。2000安打達成時の本塁打数は荒木の33本に次いで少なく、2桁本塁打なしは荒木と大島だけ。荒木は達成時に通算460打点だったが、大島はまだ392打点。1発が少ないのに加え、得点圏の打席数も1551(なし5042、一塁1055)と少ないため、大島が荒木を下回る最少打点で2000安打を達成した。