西武は2日、埼玉・所沢市の球団施設で入団テストを行った。
プロ野球選手を目指す35選手が汗を流す中、ネットをはさんだその横で西武岡田雅利捕手(34)がティー打撃をしていた。受験生たちも気になるようで、岡田にちらちら視線を送る。
通算325試合出場の背番号2は、今年3月14日に左膝の大腿(だいたい)骨・脛骨(けいこつ)骨切り術という難しい手術を受け、来季の復帰に向けてリハビリを進めている。
少しずつ動き始めて4カ月が過ぎた。現在は。
「めちゃくちゃいい感じです。骨はひっつきかけなんで、あんまり無理せんようにという感じで。でもまぁまぁまぁ、自分的にはいい感じです」
打って、走って。
「キャッチボールもね。ワンバン来たら、あれなんですけど」
ヒザを曲げ伸ばしする動作を何の心配もなく行うには、まだ少し早いようだ。「可動域は全然動くんですけど、この後がね、やっぱり」。少しずつ負荷を強め、実戦が問題なくできるように徐々に戻していく段階にある。
前日1日には乃木坂46の向井葉月(24)が西武-ソフトバンク19回戦(ベルーナドーム)でセレモニアルピッチを務めた。
大の岡田ファンであることをあらためて公言した。「ありがたいな~と思います。相当、西武が好きなんでしょうね」とちょっと照れた。
向井は1日の報道対応で「仕切る姿がめちゃくちゃかっこいいなって思うので」とし「捕手面だけじゃなく、バントとかも見たいと思います」と岡田の復活を願っていた。
それを受け、当の本人は。
「試合に出たいな~」
復活へつながる我慢の日々は、そろそろ半ばに差し掛かる。【金子真仁】