ソフトバンク先発の板東湧梧投手が5勝目を手にした。西武戦は8月19日に続いて自身2連勝となったが、板東の自己評価は低かった。「野手のみなさん、中継ぎのみなさんに助けてもらってばかりで申し訳ない気持ちです」。降板後、コメントを広報に託した男前右腕は悔しさをにじませた。

初回に1点をプレゼントしてもらったが、直後に同点とされた。5点リードの5回には先頭打者をヒットで出し1失点。6回には簡単に2死を取ったものの、蛭間の左翼越え二塁打をきっかけに四球と安打で満塁とし交代を告げられた。「不安がありながら攻めることはできていたんですが。情けないの一言です。もう少し長いイニングを投げられるような投球をしないといけない」。勝利投手の権利を手にしていたとはいえ、6回途中96球での降板に唇をかんだ。

チームは2位浮上を目指し9月反攻を誓っている。正念場の戦いで先発投手としての責任は自覚しているだけに、次回はロング投球でしっかり白星をもぎ取るつもりだ。