初キングへ最後まで食らい付く。日本ハム万波中正外野手(23)が6日、射程圏の本塁打王へ猛追のラストスパートを誓った。

2試合連続で楽天戦(楽天モバイルパーク)は雨天中止となったが、新時代のアーチストは打撃の修正に時間を費やしながらリフレッシュも完了。ここまで20本塁打。残り21試合で、逆転での初タイトル獲得を狙っていく。

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雨が降る楽天モバイルパーク内にある室内練習場で練習を終えた万波は、素直に言った。

万波 めちゃめちゃ取りたい。打撃3部門でタイトルを取るのは野手としてやっていたら大きな目標であり、あこがれているところ。貪欲に最後まで上にいる選手に食らいつきたい。

よどみなく、率直な思いをあふれさせた。

打撃3部門は打率、打点、本塁打を指すが、照準は本塁打王。一時はリーグトップを快走も現在は僅差でトップを追う。

万波 最後、(差を)詰めていけるかは技術であり、精神力であり。僕は初めての経験で正直よく分からないですけど、意外と気持ちの面では落ち着いて、できている。

9月は3試合でノーアーチ、12打数1安打と不振のスタートとなったが、冷静に現状を捉える万波は、レアな2試合連続の雨天中止も有意義な時間に変えた。

万波 やりたいこと、確かめたいこともいろいろあった。いい時間になったかなと自分的には思う。プラスに捉えて2日間を過ごせたかな。少し良くなったのでは? と手応えを持って今日の練習は終えました。

室内練習場ではスイングを繰り返し、崩されかけた感覚を取り戻した。あとは結果を残すだけだ。

万波 やろうとしている結果が本塁打になるように、その順番だけは間違わないようにと思って日々やっています。でも、意識は…めちゃめちゃありますね。

初キングを強く意識しながら戦う残り21試合。夢を正夢にする。【木下大輔】

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