ソフトバンク井上朋也内野手(20)がプロ初安打を含む2安打を放ち、堂々の1軍デビューを飾った。

プロ初の1軍で「8番一塁」で先発出場。2-0の5回無死の第2打席だった。2球で追い込まれてからの3球目。ロッテ西野が投じた真ん中低め直球を捉え、中前へはじき返した。一塁ベース上では初々しい笑顔を見せた。

「とにかくファームで取り組んできたことをやること、そして思い切って自分のスイングをすることだけを考えました。2球で追い込まれてしまいましたが、そこから落ち着いて打つことができました。やっと1本打つことができて良かったです」と振り返った。

3-0の6回2死の第3打席でも中前打を放ち、一気に二塁へ滑り込んだ。一度はセーフの判定だったが、ロッテ吉井監督がリクエスト要求。リプレー検証の結果アウトに覆り、プロ初の二塁打はならなかった。それでも、1軍デビュー戦で3打数2安打と躍動。7回の守備から途中交代した。

井上は20年ドラフト1位で入団した高卒3年目。花咲徳栄(埼玉)では高校通算50本塁打を放った右の大砲候補だ。今季はウエスタン・リーグで89試合出場し、打率2割5分3厘、9本塁打、38打点。直近では3日の同リーグの広島戦で左中間にサヨナラ本塁打を放つなど、存在感を示していた。

▽ソフトバンク森ヘッドコーチ(井上がプロ初スタメンで2安打)「チャンスもまた当然あるやろうし。結果を出してくれて良かったね」

【動画】1軍初昇格のソフトバンク井上朋也がプロ初安打 記念ボールは無事ベンチへ