阪神は3日、高山俊外野手(30)、北條史也内野手(29)、板山祐太郎外野手(29)、山本泰寛内野手(30)、二保旭投手(33)、渡辺雄大投手(32)、小林慶祐投手(31)、育成選手の望月惇志投手(26)の8選手と、来季の契約を結ばないと伝えたことを発表した。今後については7選手は現役続行を希望し、望月のみ未定となっている。

北條は光星学院(現八戸学院光星)の主砲として11年夏の甲子園で3季連続準優勝の立役者として活躍した。その後、藤浪晋太郎投手(29=オリオールズ)に次ぎ、12年ドラフト2位で阪神に入団。4年目の16年には鳥谷からレギュラー争いを繰り広げ、122試合に出場し、打率2割7分3厘、5本塁打の成績だった。

だが、それ以降は出場機会が増えること無く、今季春季キャンプは2軍スタート。シーズン開幕後も、1軍に呼ばれることもなかった。

甲子園にスーツ姿で現れた北條は「ちょっとは予想はしていた。そこまで頭が真っ白っていうことではない。11年お世話になった球団には感謝しています。まだ29歳なので、次の人生はまだどうなるかわからない。今は切り替えて、そういう気持ちです」と口にした。

2軍戦が行われた鳴尾浜でも応援してくれるファンの声援が大きかった。「今年も大勢のファンの方、僕のタオルを持って来てくれた人とかを見て頑張ってこれた。いつもそういう歓声をもらってたので、感謝しています」と口にした。

同期入団の藤浪にもメッセージで報告した。「僕もあいつの刺激を受けて、頑張ってきたけど、まあダメだったっていう話を。ポストシーズン頑張ってっていうのは伝えました」と苦楽をともにした同期の仲間にも気持ちを伝えた。

本人は現役続行を希望。「今、自分の中では現役希望です。家族もいるので、そこから決めたい」。プロ11年目の虎戦士が慎重に考えていく。

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