日本ハムのドラフト2位右腕・金村尚真投手(23)と高卒3年目左腕・根本悠楓投手(20)が、切磋琢磨(せっさたくま)で近未来のダブルエースを目指す。7日、ともに2軍施設の千葉・鎌ケ谷での練習に参加。9日からは、みやざきフェニックス・リーグに出場する予定だ。

今季は金村が4試合、根本が5試合、1軍マウンドを経験した。登板数は根本に軍配が上がったが、防御率1・80と安定した投球を続けた金村は、根本の横でスマホを取り出し、「…防御率2・88」と左腕の数字を読み上げた。さらに「与四球14!? 死球3ってことは、全部で17個やん」とたたみかけると(金村は与四球5)、根本は「ちょっとやばい四球は多い」と反省した。

年下だが、プロとしては“先輩”の根本もこのままでは終わらない。「勝ち星(3勝)は勝ってるから!」と、2勝に終わった金村に主張。「勝ち星は運だから」(金村)と返されても、「違う違う。日頃の行いね」と胸を張った。

テンポの良い掛け合いは仲のいい証し。2人が目指すのは、現チームを引っ張る右のエース上沢直之投手と左のエース加藤貴之投手の姿。シーズン最少与四球のプロ野球記録を持つ加藤貴は、今季も163回1/3を投げて与四球16と抜群の数字を残した。根本は「自分は25イニングで14個出してるのに、やばいっすよね」と先輩のすごさに感嘆する。今すぐには超えられなくても、互いに腕を磨き、2人で次世代のチームを背負う。【佐瀬百合子】

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