約束を果たし、次の挑戦へ-。ロッテ益田直也投手(33)が、今季限りでマイクを置くことを決めている場内アナウンス担当の谷保恵美さん(57)に“再登板”舞台のバトンをつなぎ、さらなる決意も明かした。

7日のレギュラーシーズン本拠地最終戦後の“卒業式”で花束贈呈役を務めた選手会長の益田。花と一緒に「また帰ってきます」と力強い言葉を贈っていた。負けて4位陥落なら谷保さんのアナウンスは7日で終了だったが、クライマックスシリーズ(CS)出場を争う最終戦決戦となった10日の楽天戦で小島和哉投手(27)、坂本光士郎投手(29)と引き継いだ完封リレー。最後を締めて2位でのZOZOマリン開催をつかんだ益田は11日、仙台から帰京の途に就き、「またマリンで出来るので、谷保さんにしっかり体調を整えてもらって」と約束を果たせた安堵(あんど)感に満ちていた。

さらに「しっかりファーストステージで勝って、次はまたビジターになるので、また(日本シリーズでも)声を出してもらえるように頑張ります」と次なる約束も。14日開幕のCSファーストステージで3位ソフトバンクを抑え、リーグ3連覇のオリックスが待ち構える18日開幕のファイナルステージ(京セラドーム大阪)も突破することを誓った。

日本シリーズの出場権をつかんで、また帰って来ます-。05年、10年の日本一はいずれも敵地での決着。谷保さんに初めて「千葉ロッテマリーンズ、日本一でございます」とZOZOマリンに美声を響かせてもらうために-。益田はそのマウンドに立つ。【鎌田直秀】

ロッテ坂本(谷保さんが待つCSファーストステージZOZOマリン開催に向け)「自分たちの球場で出来ることはすごいうれしいことですし、まずはソフトバンクに勝って次に進めるように頑張ります」

ロッテ小島(7回無失点で2位突破の立役者に)「それこそ、(7日の本拠地最終戦で1-4敗戦の)負けた状態で谷保さんの最後にはしたくなかった。たくさんのファンの方に来てもらって、もっと盛り上げてもらいたいなと思います」

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