阪神の守護神岩崎が、再び背番号24のユニホームとともに3度宙に舞った。
7点リードの9回、2死走者なしから登板。頓宮に左越えの1発を浴びるなど粘られたが、最後は杉本を左飛に抑えた。左腕を中心に歓喜の輪ができてもみくちゃになった。「最後勝ったチームの最後に投げられて光栄。チームメート、首脳陣に感謝です」。
岡田監督に続いて左腕が胴上げされ、左手にはリーグ優勝時と同様に、今年7月18日に脳腫瘍のため28歳で亡くなった球団OB横田さんのユニホームを握っていた。「なんとも言い表せない(気持ち)。ホッとしています」。13年のドラフト同期入団。天国から見守る盟友に、「日本一」という最高の景色を届けた。横田さんの追悼試合として開催された7月25日の巨人戦で快投締め。その夜、お立ち台で「最終的に一番いい報告ができるように」と誓いを立てた通りに有言実行した。
◆岩崎の一問一答
-率直な気持ちは
「率直な気持ちはなんかまだよく分からないです」
-あと1人から託された
「いや~まあこういう展開はなかったので、なんか、はい、いつもと違いましたけど、まあでも良かったです。桐敷もね、2アウト取ってくれたので」
-横田さんのユニホームを手に
「何とも言い表せない。ホッとしてます。とりあえず」
-横田さんも喜んでくれてる
「そう信じてます」
-1発を浴びてから切り替えて
「点差が点差なので、みんながこういう展開にしてくれたので、本当にありがたかったです」
-日本一のマウンドに立てた
「誰でも立てるところじゃないので。最後勝ったチームの、最後投げていたピッチャーだけで光栄ですし、チームメート、首脳陣、みんなに感謝です」
-ユニホームと胴上げされて
「いや~何も考えてないです。一緒にいる感じ。ただそれだけです」