ソフトバンク小久保裕紀監督(52)の初陣は、24年3月29日の敵地オリックス戦に決まった。

パ・リーグが来季日程を発表。宮崎空港で取材に応じた指揮官は、相手が決まったことについて「何も考えていない」と泰然自若だった。オリックスはプロデビュー、400号、引退試合と節目の相手。1軍監督としての初采配もリーグ3連覇中の王者という巡り合わせになった。

京セラドーム大阪での開幕は、小久保監督が現役だった11年以来13年ぶりになる。指揮官は「俺にデッドボールが当たったやつ? あれ以来か。2打席しか立ってない」と即座に同年の開幕戦を想起した。出来事は11年4月12日までさかのぼる。「5番一塁」で先発し、4回の第2打席にオリックス木佐貫から死球を受けた。翌日に「右手第1末節骨剥離骨折」と診断されたが「登録抹消して10日後に鹿児島で復帰して、折れたままサヨナラヒット打った。それは覚えてるよ」。指揮官が言う通り、負傷離脱から最短10日で復帰し、4月23日のロッテ戦で即サヨナラ打。因縁の相手をたたき、スタートダッシュに成功する。【只松憲】