阪神は10日、球団アマスカウトを務める渡辺亮氏(41)が、2軍投手コーチに就任すると発表した。

兵庫・西宮市内で就任会見を行い「選手に寄り添って、しっかり会話をして、いい方向に導ける指導ができたら。若い能力のある選手がいるので、1人でも1軍に送れたら」と意気込んだ。年内はスカウト業務を担い、来年2月の春季キャンプからコーチとして指導を開始する。

20年ドラフトでは1位指名の佐藤輝を担当。今年のドラフトでは2位指名の四国IL徳島・椎葉、同6位の大経大・津田を担当している。

現役時代は、当時の岡田監督らのもと、右のリリーバーとして活躍。08年には自己最多の66試合に登板し、防御率2・67と抜群の安定感を誇った。15年に引退してからも球団に残り、プロスカウト、アマスカウトを歴任していた。

阪神2軍は福原、江草の両投手コーチと合わせ、3人体制で若い投手の育成に励むことになった。

◆渡辺亮(わたなべ・りょう)1982年(昭57)2月10日、徳島県生まれ。鳴門工-同大-日本生命を経て05年大学・社会人ドラフト4巡目で阪神入団。通算362試合、15勝6敗75ホールドポイント、防御率2・64。16年から球団プロスカウトに就任。19年からはアマスカウトを務め、20年ドラフトでは佐藤輝の担当。現役時代は175センチ、68キロ。右投げ右打ち。