日本ハム金村尚真投手(23)が21日、北広島市内の球団事務所で契約交渉に臨み、100万円アップの1200万円(金額は推定)で更改した。ルーキーながら開幕ローテに入り、ケガで長期離脱したが2勝を挙げ、来季へのステップを踏んだ。高卒3年目の根本悠楓投手(20)がアジアプロ野球チャンピオンシップ決勝で連覇に貢献しており「年下には負けられない」と、さらなる飛躍を誓った。

   ◇   ◇   ◇

金村が貴重な2勝をきっかけに、2年目へ踏み出す。初の契約更改を終え「すごく緊張したんですけど、自分自身を振り返ることができたので、いい時間だったと思います」と、落ち着いた表情で話した。

新たな刺激が、背中を押す。19日まで行われたアジアプロ野球チャンピオンシップでは、後輩の根本が活躍。19日の決勝韓国戦では5回から3イニングを投げ1安打4三振無失点と快投し、日本の逆転勝利を呼び込んだ。この日、契約更改前にエスコンフィールドでの自主練習中に再会し「ナイスピッチング」と声をかけた上で、本心を吐露した。「応援してましたけど、やっぱり悔しい。年下には負けたくないなっていう思いはあるので」と気を引き締めた。

プロ1年目で開幕ローテ入り。いきなり存在感を示した半面、課題も明確になった1年だった。新球場開幕3戦目でプロデビュー。4月9日オリックス戦で初勝利も、右肩の故障で同19日に登録抹消され、復帰は9月までずれ込んだ。「去年はドラフトの後、体をつくるより技術面に走ってしまった。そこでウエートとかも全然できていなかった。走り込みなどもできていなかったので、そこら辺はやっていけたら」とオフのテーマを挙げた。

目標は2ケタ勝利と、来季も資格が残っている新人王。上沢がポスティングでのメジャー挑戦を表明しており「その穴を埋められるような選手になりたい。それぐらいの意識持って取り組んで行けたら」。2年目から、軸となって投手陣をけん引していく。【永野高輔】

【関連記事】日本ハムニュース一覧