巨人に新加入した育成の舟越秀虎外野手(22)が「バレリーナ打法」で早期支配下昇格を狙う。

27日、川崎・ジャイアンツ球場で育成練習がスタート。今季ソフトバンクでファーム非公式戦90試合で68盗塁をマークした韋駄天(いだてん)は打撃フォームも個性的。構えは、まるでクラシックバレエの扇立ちのよう。両かかとを付けたまま、つま先を約90度開き、がに股で待つ。そこから足を高く上げ、スイングする。

「僕みたいな打者は三振しないのが一番。軸足に乗せて打つみたいな感じ」。前でさばく意識が強く、低めの変化球に苦しんだ弱点修正し、今夏から独特なフォームにたどり着いた。登録は右打ちだが、実際は両打ちだ。「打球の角度20度以上、フライを打ったり、(一塁方向に)引っ張ったりしたら、負けだと思っている。(出塁の)確率が落ちちゃうので」と打撃練習も左打席から逆方向への打球を飛ばし続けた。

一塁到達の最速タイムは3秒58を誇る。「3年間で、ゲッツーが1個もないんですよ」と胸を張る。「開幕狙いたいですね。支配下。野球をやっている以上、守れて、打って、レギュラーになりたい。盗塁王をもちろん狙いたいんですけど、ゆくゆくはそういう選手になっていきたい」。最大の武器である足に加え、打撃でもアピールしていく。

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