年俸1億円が見えてきた。楽天小深田大翔内野手(28)が29日、仙台市内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、3500万円増の年俸8500万円(金額は推定)でサインした。プロ4年目の今季は自己最多の134試合に出場し、打率2割5分8厘、5本塁打、37打点、36盗塁。4年連続で規定打席に到達し、自身初タイトルとなる最多盗塁者賞を獲得した。来季は全試合出場、40盗塁、出塁率3割5分以上を掲げ、さらなる高みを目指す。

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小深田が着実に超一流への階段を上っている。大幅昇給を勝ち取り、年俸1億円まであと1500万円に迫った。「来年、頑張らないといけないので、そこは目標にしてやっていきます」。球団の生え抜き野手では、13年に嶋基宏(現ヤクルト1軍コーチ)が初の大台到達。7年目のオフに前年から倍増の年俸1億2000万円(金額は推定)で更改した。来季が5年目の小深田は球団最速も視野に入れる。

今季は自己最多の134試合に出場した。入団から4年連続で規定打席をクリア。6月8日の阪神との交流戦では、自身初のサヨナラ本塁打を放った。さらに盗塁数は昨季の「21」から大幅増の「36」をマーク。自身初タイトルの盗塁王をソフトバンク周東佑京内野手(27)と並んで受賞した。「(盗塁王は)目標にしていたので、タイトルを取れたところは良かった」と振り返りつつ、来季は「単独で取れるように」と40盗塁を目指す。

盗塁以外にもこだわりたい数字がある。全143試合出場に加え、出塁率も重要視。今季は3割2分9厘だったが「盗塁にもつながると思うので、3割5分以上を目標にしたい」と意気込む。

継続して活躍するつもりだ。「今季はタイトルを取ることができたんですけど、今年だけで終わらず、来年もしっかりそこは目標にして、あとは優勝できるように頑張ります」。今季と同等以上の成績を残せば、年俸1億円がぐっと近づきそうだ。【山田愛斗】