中日細川成也外野手(25)が30日、名古屋市内のナゴヤ球場で契約交渉に臨み、3510万円アップの4500万円で更改した。

DeNAから現役ドラフト移籍1年目で大幅アップを手にした大砲は「これだけ上がったのは7年目で初めて。いい1年になった。来年は(本塁打)30本は打ちたいし、打点も100を目指したい。勝負強いバッターになって投手に勝ちをつけられるよう頑張りたい」とさらなる飛躍を誓った。

現役ドラフト1期生の野手として一番の結果を残した。140試合出場でチーム最多の24本塁打、78打点。貧打にあえぐチームにあって、4番を務めるなど奮闘した。「まさかこんな1年になるとは思わなかった。ドラゴンズに現役ドラフトで拾ってもらって本当によかったです」。DeNA時代は6シーズンで6本塁打。未完の大器が現役ドラフトを機に覚醒した。

シーズン中には涌井、小笠原ら先発投手陣から度々食事に誘われごちそうになった。だが、今季はバットで直接、勝利をプレゼントする機会は少なかった。大幅昇給の使い道を問われると「両親に恩返ししたいです。後輩もしっかり(食事に)誘いたい。先発投手の方へは(勝利につながる一打で)恩返ししたい」と笑みを浮かべた。

シーズン終盤は打率が急降下。「攻められ方だったりも考えて、経験をしっかり生かしていきたい。確率を上げればホームランも増えると思う」。オフも休むことなく、課題と愚直に向き合いながら、新たなシーズンに向かう。(金額は推定)

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