楽天浅村栄斗内野手(33)が13日、沖縄県内で行っている自主トレを公開し、今季は三塁手に挑戦することを明かした。「今江監督とシーズンが終わって1回話をさせてもらって、自分の中でも新たに挑戦という気持ちでやろうと思っている」。この日、キャッチボールやノックで使用したグラブも、三塁手用に新調したもの。「今、オリックスの宗佑磨のグラブをちょっと試していて」と少しずつ感覚をつかみ、開幕までに間に合わせるつもりだ。

昨季は二塁手でのスタメンは73試合にとどまっていた。6月下旬からの約2カ月間はDHで出場した理由は「セカンドで出て(右太もも裏を)肉離れしちゃって守れなくなった」から。満身創痍(そうい)でも、DHで出続けて自身2度目の本塁打王となった打力は今季もチームに欠かせない。今江監督からは「そういうのも含めて負担を減らす、よりバッティングに集中してもらいたいって言われた」とコンバートの意図を説明されたという。

三塁守備は西武時代の14年8月30日オリックス戦を最後に守っていないだけに「今は正直、不安の方が強い」というのが本音。それでも三塁に挑む理由は「優勝したいんで。優勝できれば、なんでもいいです」という思い。平成生まれ初の通算2000安打達成まで、あと155安打と迫っていても「まずはチームのことが優先」と話す野手キャプテンは「しっかり、この自主トレとキャンプで練習したい」。“サード浅村”が、11年ぶりのV奪回を今江監督率いる新生楽天にもたらす。【木下大輔】

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