西武長谷川信哉外野手(21)が3日、お気に入りの帽子をかぶって練習した。「原点ですよ、原点。ライオンズの原点です」。誇らしげに話す。

球団のオンライングッズショップで、80年代後半からの黄金時代と同じ水色を使った西武帽が売られているのを偶然、見つけた。「うわっ、これ買っとこう、みたいな」。ファンと同じように、自分で個人情報を入力、決済して手に入れた。所沢での自主トレ時にかぶっている。

今や黄金時代とはかけ離れ、今はレギュラー確約も外崎、源田の2人のみ。仮に外国人選手の1枠が確定的にしても、少なくとも外野手2枠には激しい争いが求められている。

巨人坂本の沖縄での自主トレに今年も同行した。大ブレークへ、試行錯誤する打撃フォーム。右足に重心を強めに置き、左足のステップも軽めに。坂本に似たフォームになった。

「今はとにかく右足に意識を。今年の基本線はこのフォームにしようかなと。坂本さんがすごくいいサンプルになります。バットの出し方とか、すごく理想的だと思うので」

内野手登録から外野手登録になり、いよいよレギュラー獲得が求められる段階に来た。劇的な一打が目立った昨季。それだけじゃない、シーズンを通した活躍ができるか。とにかくやり通す。

節分のこの日「いま退治したい鬼は?」と尋ねた。長谷川は即答した。

「鬼かは分かんないですけど、不意に来るケガはどっか行ってほしいです」

元気でやり抜いて、次なる黄金時代につながる何かをつかむ。【金子真仁】

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