ソフトバンク和田毅投手(43)が、ホーム開幕戦となる4月2日のロッテ戦(ペイペイドーム)に先発することが22日、決まった。小久保監督が「和田毅」と明言した。和田は「身の引き締まる思いです。思い返せば2016年、(メジャーから)日本に復帰した年のホーム開幕戦も自分だった。その試合は負け投手。リベンジ」と表情を締めた。

和田は17年にホームで開幕投手を務めたが、ビジターを経ての本拠地開幕は、16年3月29日以来8年ぶり。工藤監督の期待を受けて西武戦に先発したが、6回10安打4失点と打ち込まれた。小久保監督から登板日を言い渡されると、すぐにその試合がフラッシュバックしたという。「今年は絶対に負けないように。まずはその一戦に向けてしっかり調整して頑張りたい」。前日21日に43歳の誕生日を迎えたパ・リーグ最年長選手の鼻息は荒い。

開幕投手は早大の12学年後輩、有原に決まった。同じく開幕投手の候補だった和田は「99%は有原だと思っていたので予想通り。自分ではない」と謙遜しつつ「1%は自分もあるかなと思ってました」と笑わせた。さらに指揮官から直筆の手紙をもらった後輩に「有原いいな~」と冗談交じりにジェラシーを表した。

昨季は有原に次ぐ8勝を挙げ、7年ぶりに100投球回にも到達した。宮崎キャンプではブルペン投球で100球をクリア。「ホーム最初の白星を監督に届けられるように」。元気な大ベテランが、ホーム白星発進を導く。【只松憲】

▼和田がペイペイドームでチームのシーズン初戦に先発したのは過去5度。開幕投手は05、09、17年と3度務めて3戦全勝。24回2/3で自責2、防御率0・73の好成績を誇る。だが、チームが敵地で開幕カードを戦い、ホームに戻っての初戦に先発した2試合はともに敗戦投手。10年のオリックス戦は1点リードの4回、カブレラの逆転2ランに屈した。16年の西武戦は小刻みに失点を続け、10安打4失点。今季は京セラドーム大阪での開幕オリックス戦を経て本拠地初戦を迎える。三度目の正直はなるか。

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