移籍初勝利は“お得意様”から奪う。日本ハム山崎福也投手(31)が9日ソフトバンク戦(熊本)で先発登板する。移籍後初登板した2日楽天戦(エスコンフィールド)は、6回1/3 6安打3失点で黒星。昨季21回1/3を投げ、被打率がパ・リーグ5球団で最も低い1割7分6厘のソフトバンク戦で白星をつかみ取り、スイッチを入れる。

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初の熊本で、山崎がハム1勝をつかむ。藤崎台での登板は経験がないが「地方球場は、ソフトバンクのファームの試合などで行ってます。特に苦手意識はないですね」。熊本と言えば馬刺しだが、生ものは封印。「(登板)前日になるので馬刺しは控えます。からしれんこんは食べたことがないですが、もしホテルにあったら食べてみます(笑い)」と、地方開催の雰囲気を程よく感じながら、準備を整える。

ソフトバンク戦の相性は上々だ。昨季の対戦成績は21回1/3を投げ、被打率1割7分6厘。パ・リーグ5球団の中で最も良い。好データを継続しながら、警戒選手は「柳田さんですね」と用心も欠かさない。昨年9打数6安打(2本塁打)3打点と打ち込まれた相手をポイントに挙げつつ「どこからでも点が入ると思うので全打者に勝負しながら。勝負球を沢山使って投げたい」と得意の“レインボー投球”をイメージした。

加えて新戦力山川との相性も抜群だ。16年から昨季まで8シーズン対戦し、対戦成績は被打率2割3分7厘。昨季までの3シーズンは被本塁打もゼロと、ほぼ打ち取ってきた。「去年までたくさん対決もしていますし、それまで西武で対決しているので、ある程度は頭に入っています」。経験を駆使し、流れを呼び込む。

相手先発は有原。東京6大学時代、明大と早大のエースとして、しのぎを削ってきた。プロ入り後、先発での直接対決は、17年以来7年ぶり3度目。15年の初対戦は5回3安打1失点と好投し勝利も、17年の前回対戦は8回7安打5失点で敗れている。ライバルに雪辱し、チームに再び貯金を持ってくる。【永野高輔】

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