エスコン初「まんまる連弾」で援護射撃!日本ハム万波中正外野手(24)とアリエル・マルティネス捕手(27)が今季初めて1発共演した。0-0の4回1死一塁で、まず3番万波が左越え3号先制2ラン、4番マルティネスも左越え3号ソロと続いた。過去2度のアベック弾同様、先発加藤貴之(31)を援護し、新庄体制最速の10勝到達、今季初の同一カード3連勝に貢献。首位ソフトバンクに1差と迫った。

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ド派手な2発がチームを勢いづけた。均衡を破ったのは万波のバットだ。0-0の4回1死一塁、カウント1-2と追い込まれてからの4球目を捉えた。「その前の難しい高さのフォークをちゃんと見送れたので、ある程度、まっすぐかスライダーに球種を絞れたかな」。内角スライダーをフルスイングすると、打球はぐんぐん伸び、左翼ブルペン上の壁を直撃した。

万波がベンチでまだ自分のバッティングを振り返っている間にマルティネスが続いた。2ボールからのストレートをかち上げ、こちらも左翼へぶちこんだ。京セラドームで放った14日の1号は大阪お好み焼きパワーだったが、ホームの今回は北海道名物がエネルギー源だ。「昨日はお好み焼きじゃない。昨日はジンギスカン!」。前夜、札幌市内で10人前たいらげ充電した力を、一気に放出した。

試合前ミーティングではコーチ陣から、3連敗と苦しむ左のエース加藤貴を「みんなで打って助けよう」と伝えられた中で臨んだ一戦だった。「まんまる弾」は3度目で、いずれも先発が加藤貴。本拠地エスコンフィールドでは初の2者連弾で援護したマルティネスは「加藤投手が勝つことでファイターズの勝ちがつながる。有言実行できてよかった」と喜んだ。

アベック弾を口火に、今季初の1イニング5得点も記録。万波は「グワチョ(マルティネス)がホームラン打った後もランナーなしから2点入ったので。それはすごいなと。ちょっとずつ上と下のつながりも出来ている感じがします」。開幕から18試合固定の「まんまる」を軸に、新庄ハム打線が、力強く回転し始めている。【永野高輔】

◆万波、マルティネスのアベック弾 同日弾は昨年5月25日ソフトバンク戦(エスコンフィールド)、8月1日ロッテ戦(ZOZOマリン)以来3度目で、2者連発は8月のロッテ戦以来2度目、エスコンフィールドでは、初となる。すべて先発が加藤貴のときに生まれており、3試合いずれもチームが勝利を挙げている。

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