楽天茂木栄五郎内野手(30)の代打初本塁打は空砲となった。

1点を追う8回1死走者なし。2ストライクから日本ハム金村の内角150キロ直球を捉え、右翼席に1号ソロを放り込んだ。「ほんとに早く2ストライクになっちゃったんで、ちょっと焦りとかはあったんですけど、速い球を1球で仕留められたことは良かったかなと思います」。22年9月24日オリックス戦以来、577日ぶりの1発となった。

昨季は自己最少の8試合出場で打率8分3厘にとどまり、2軍暮らしが続いた。だからこそ、今季にかける思いは人一倍強かった。3月29日西武戦は「1番一塁」で出場し、開幕スタメンを勝ち取った。だが、結果を残せず、代打での出番が増えた。「やっぱり難しさはありますし、得点圏の方がより力も入りますし、代打はほんとに難しいんで」。今季の代打安打は、この日の本塁打を含め3本目となった。

試合前時点の12試合で打率1割3分8厘、1打点と低迷していたが、復調のきっかけをつかむアーチになりそうだ。「負けてしまって本当に悔しいんで、なんとか明日につながる1本にしたいです」と巻き返しを誓った。

茂木の本塁打について、今江監督は「彼にとっても大きい1本になったと思います。これを機に復調してくれればと思います」と期待を込めた。

○…今季2度目の古巣日本ハム戦でポンセが力投した。同点の6回、3連打で無死満塁とされると犠飛で勝ち越され、なおも2死一、三塁から適時打で追加点を献上。それでも勝敗は付かなかったが、6回3失点(自責2)でまとめた。「自分のできる投球はやったつもりですが、こういった結果になって残念です。次回に向けて、また調整をしていきたい」と話した。

▽楽天今江監督(今季初の3連勝はならず)「粘り強くなんとか同点に追いついたんですけど、最後守りきれなかったのは悔しいですし、また明日につなげてやっていきたい」