ヤクルトが来季の新監督候補を池山隆寛2軍監督(59)に一本化して調整を進めていることが25日、分かった。ファーム本拠地・戸田でのイースタン・リーグ最終戦となる巨人戦を視察した林田哲哉球団社長(70)が、退任する高津監督の後任候補は1人に絞っているかと問われると「私は決めている」と明言。その上で「会社は決めていない。いろんな段階を追って発表になる」とした。
小川淳司GM、真中満氏、高津監督と直近3人の1軍監督は、いずれも2軍監督で経験を積んだ。今回も内部昇格の“王道”で調整が進む。球団はシーズン終了後、正式に就任要請し、池山2軍監督も受諾に支障はないとみられる。その後、コーチ人事を含め組閣案をまとめる見通しだ。
池山2軍監督は20年からファームを6年間指揮する。若手の潜在能力を熟知し、人望も厚い。3年連続となるCS出場を逃したチームの再建には、若手の台頭が必要不可欠。山田、中村悠らが円熟期を迎え、村上は今オフにメジャー挑戦する。最下位に沈む今季だが、古賀、岩田、内山、伊藤らが経験を積んで成長。来季の明るい兆しとなった。さらなる新しい芽の台頭を促すため適任者といえる。
現役時代は球団歴代2位となる通算304本塁打を誇るなどファンからの人気も高い。2軍打撃コーチ時代には、山田に左足を高く上げるフォームを指導し、才能開花を後押しした。この日、ファーム本拠地最終戦を終え、池山2軍監督は「投手は下川が(1軍)初勝利を挙げたり、野手は伊藤琉偉が交流戦で活躍したり、明るい材料もあります。注目して応援してください」とファンにあいさつした。現役時代「ブンブン丸」の愛称で親しまれた池山氏に再建のかじ取りが託される。
◆池山隆寛(いけやま・たかひろ)1965年(昭40)12月17日生まれ、兵庫県出身。市尼崎から83年ドラフト2位でヤクルト入団。87年から遊撃のレギュラーをつかみ、5度のリーグ優勝に貢献。ベストナイン5度、ゴールデングラブ賞1度。02年引退。通算1784試合、1521安打、304本塁打、898打点、打率2割6分2厘。06~09年に野村監督率いる楽天で打撃コーチ担当。ヤクルト、楽天を経て、20年からヤクルト2軍監督。183センチ、75キロ。右投げ右打ち。



