“地獄”で走りを磨く。巨人は東京・稲城市のジャイアンツタウンと川崎市のジャイアンツ球場室内で秋季キャンプ2日目に臨んだ。量も質も求める地獄のような日程の中、阿部慎之助監督(46)が「こういう練習は必ず毎日やる」と宣言するチームプレー、投内連係に時間が割かれた。

「今年もエンドランとか作戦面の失敗がすごく目立ってる」。指揮官が念頭に置いたのは走塁の拙攻。盗塁はリーグ最下位の53個、成功率も57%に低迷した。攻守でサインありの実戦を想定したシートノックで、一、三塁の場面からスクイズやダブルスチールを含めて幾度も確認した。

橋上オフェンスチーフコーチは「すこぶる良くない。改善する点は明らか」と他球団との比較を説く。スコアラーらが制作した「2025 走塁面の振り返り」と題した資料では、各項目の課題が浮き彫りになっている。優先順位を付けて、確実性を高めていく。

来季は一層、走りが勝負の鍵を握る。阿部監督は「(岡本)和真もいなくなるし、打って打って打ちまくって点を取るのは難しい」と見通す。ポスティングでの大リーグ挑戦を表明した岡本に「いろんな事を感じられて、いろんな選手と野球ができて。それは素晴らしい財産になる」とエールを送る一方、「チームにとってはすごく、とても痛い。けどね、そうなったからこそ一丸になるチャンスじゃないかな」。一長一短に改善はできないが、逆境の危機感を走塁向上への加速力に変えていく。【阿部健吾】

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