ハリウッド直送便

ディカプリオら多くのスターが沈黙破り「変革」訴え

ミネソタ州ミネアポリスで白人警察官によって黒人男性ジョージ・フロイドさんが殺害されてから2週間がたった今も全米各地で抗議デモが続き、日増しに「人種差別撲滅」を訴える声が強まっています。

レオナルド・ディカプリオ(19年8月26日撮影)
レオナルド・ディカプリオ(19年8月26日撮影)

この事件をきっかけにこれまで何度も繰り返されてきた白人警察官による黒人殺害事件に対し、多くのセレブが「ブラック・ライブス・マター(黒人の命は大切)」と抗議の声をあげています。非白人の登場人物を白人が演じる「ホワイトウォッシング」や、アカデミー賞にノミネートされた俳優20人全員が白人だったことから「白すぎるオスカー」と揶揄(やゆ)された2016年のアカデミー賞など、近年は白人偏重が批判されてきたハリウッドでも、この事件をきっかけに映画スタジオや製作会社、CBCテレビなどが抗議運動支持を表明。ウォルト・ディズニーが黒人地位向上を目指す組織に500万ドルを寄付することを発表した他、動画配信サービスのネットフリックスも「沈黙することは共犯と同じ」とツイートし、従業員やクリエーター、タレントたちが声を上げることを支援するとの立場を示しています。

企業までもが声を上げ始める中、人種に関係なく多くのスターたちも沈黙をやめて「正義」や「変革」を訴えています。

●レオナルド・ディカプリオ

「耳を傾け、学び、行動することを約束します」とインスタグラムに投稿し、人種差別反対運動への支援を表明。全米有色人種地位向上協会(NAACP)など4つの団体に個人的に寄付すると発表し、ファンにも賛同を呼び掛けています。

●ジョニー・デップ

「非人道的で野蛮、卑劣で残酷な行為でしかない。手錠をかけられた男性が警察官の全体重で首を押さえつけられながら、息ができないと何度も訴えていた。亡くなった母親の名前を呼んでいた。心が張り裂けそうになった」とインスタグラムに投稿し、正義に基づいて裁かれて欲しいと切に願うとコメントしています。

●アンジェリーナ・ジョリー

「私たちの社会における深刻な構造上の間違いを正すためにアメリカ人が一致団結し、立ち向かうことを願っている」とコメントし、人種差別や人権的な不平等と闘う人たちを支援するためにNAACPに20万ドルの寄付を表明。

●ハリー・スタイルズ

「私は恐怖心を抱くことなく、毎日を過ごすことができます。それは自分には白人の特権があるから。抗議の声を上げる全ての人たちと共に立ち上がります」とインスタグラムに投稿。ロサンゼルスで行われている抗議デモにも参加しています。また、一連の抗議デモを主催した多くの活動家が逮捕される中、逮捕された抗議者たちの保釈金を寄付することも表明しています。

●ビリー・アイリッシュ

ロサンゼルスで行われている抗議デモに連日参加してその様子をSNSに投稿し、「私たちはみんな、数日間だけ怒り、その後すぐに忘れてしまう悪い癖があるけど、この問題への興味を失わないで」と人種差別問題から関心を失わないよう呼びかけています。その前も「なぜ白人は他の人種には与えられない機会が与えられるの?」とインスタグラムに書き込み、「(黒人だけでなく)全ての人の命が大切」と訴える白人たちに抗議もしています。

●マイケル・ブーブレ

「世界中の人々と同じように警察官がジョージ・フロイドの息の根を止めるところをゾッとする思いで見ていました。自分の子供がこんな世の中で育って欲しくはない。黒人コミュニティー、そして正義と平等の権利を求める全ての人々と連携します」とインスタグラムに投稿。ファンに米自由人権協会(ACLU)への寄付を呼びかけ、計10万ドルまで自身も同額の寄付をすることを表明しています。

●レディー・ガガ

4000万人を超えるフォロワーを持ち、SNSで絶大な影響力があるレディー・ガガは、大切な声を多くの人に届ける場に使って欲しいと、自身のインスタグラムのアカウントを人権問題の活動を行う組織に譲り渡すと宣言。「ブラック・ライブス・マター」抗議運動を先導する10の慈善団体に寄付したことを明らかにしました。

【千歳香奈子】(ニッカンスポーツ・コム/芸能コラム「ハリウッド直送便」)

◆千歳香奈子(ちとせ・かなこ) 1972年札幌生まれ。92年に渡米。96年に日刊スポーツ新聞社アトランタ支局でアトランタ五輪取材をアシスタント。99年6月からロサンゼルスを拠点にハリウッドスターのインタビューや映画情報を取材中。

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