ソフトバンクの新サービス発表会が24日、都内で行われ、世界最大手のインターネット映像配信ネットワーク会社ネットフリックスと、日本でのサービスについて業務提携すると発表した。日本オリジナルコンテンツ制作にも、両社は前向きな姿勢を見せている。

 この日、発表会にはデーブ・スペクター(61)とお笑いコンビの品川庄司、ダコタ・ローズ(19)が参加した。映画監督としても活躍している品川祐(43)は、やりたい企画について聞かれ、フリップに「品川監督ドラマ」と書いた。ネット配信ドラマの特性を踏まえ「1話から最終話まで、その気になれば全部見られる。だから映画でもテレビでもできない、例えば最終話をハッピーエンド、バッドエンド2つ作るとか。1週間、待たなくてもいいから記憶が残っている(状態なので両方見てもらう)」と持論を展開した。

 その上で、後輩のピース又吉直樹(35)の芥川賞受賞作「火花」のドラマ化をぶち上げた。「全力で又吉大先生に土下座して『火花』をドラマ化させてもらう。吉本の“先生枠”は又吉に取られました」と笑った。デーブが「却下!! 『花火』にすれば?」と突っ込むと、相方の庄司智春(39)が「それ一番、やっちゃダメ(なツッコミ)でしょ」とダメ出しした。

 庄司は、自身の企画として、1日に第2子の長女羽沙(つばさ)ちゃんを出産した妻藤本美貴(30)の料理などを映すドキュメンタリー番組「ミキティーの食卓」を提案。「今まで夫婦の共演がないんですよ。家で、だんなが隅っこに追いやられるドキュメンタリーとか…」と苦笑しながら説明した。

 ネットフリックス社日本法人のグレッグ・ピーターズ社長は「品川監督、外で話しましょう! ソフトバンクの携帯で電話下さい」と日本語で品川にオファー。映画監督として4本、メガホンを取った品川の才能に期待しているようだ。

 ネットフリックスは、9月2日から日本でのサービスを開始する。ソフトバンクは、日本でのサービス取り扱いについて業務提携しており、ソフトバンクショップの店頭で体験、加入ができる。ソフトバンクの宮内謙代表取締役社長兼CEOは「(業務提携は)店頭ではソフトバンクから申し込めるという(意味の)独占。大手キャリア(携帯電話の通信サービス提供会社)の中で、我々が(ネットフリックスと)一緒にプロモーションができる」と強調。日本独自コンテンツの共同制作については「詳しい内容で、いつ、どうやるかは決めていない。共同で作っていくことができたら」と話した。