シンガー・ソングライター成底ゆう子(40)が22日、都内でライブを行った。

 故郷の沖縄・石垣島での実体験を元にした楽曲「おばあのお守り」が、NHK「みんなの歌」で放送中。癒やし系の歌声が全国各地で話題を呼んでいる。

 子どものころから、民謡やピアノに親しんできた。オペラ歌手を目指して音大で声楽を学んだ後は、ライブハウスを中心に歌手活動を続けてきた。生前の森繁久弥さんが、美声にほれ込んで「次世代に託した奇跡の歌姫」と絶賛したことは音楽関係者の間で良く知られている。

 この日のライブは体重を約4キロ落とし、髪の毛を約15センチ切って挑んだ。メジャーデビューが35歳と遅咲きだが、「不惑の年」を迎えて心機一転。これまでのマイペースではなく「新しい『成底ゆう子』です」と宣言。生まれ変わる覚悟で「今年は全国ツアーをやって、紅白にも出たい」と意欲的に話した。

 この日のライブでは、三線にも初挑戦。「いろんなことにチャレンジをして、どんどん進化していきたい」。「おばあのお守り」を収録した新アルバム「ナリシカー」も好調で、南からの追い風に乗っている。