演歌歌手走裕介(42)が11日、東京・文京シビックホールでコンサートを行い、寸劇「外郎売りのせりふ」を初披露した。

 同作は、約10分の長いせりふと早口言葉のような言い回しで知られ、アナウンサーの訓練で使用されることで知られる。

 元舞台女優の知人から「他の人がやっていないことをやった方がよい」とアドバイスを受けた走は、年明けから取り組んだ。文字に書いたセリフを読み上げながら約1カ月半でマスターしたという。

 この日、約370人を前に初披露したが、堂々とノーミスでやりきって大きな拍手を浴びた。「40歳を過ぎると覚えるのにも時間がかかった」と言いながら、満足そうな表情を浮かべた。

 ライブでは、新曲「北の傷歌」や、師匠の作曲家船村徹氏の作品メドレーなどもあり、約2時間半で15曲を披露した。

 この日、公演と平行して防災教室も行い、公演の売上金の一部は文京区社会福祉協議会に寄付。「東日本大震災が発生した『3月11日』から5年と1カ月。何かお手伝いをしたかった」と話した。