神木隆之介(23)有村架純(24)が5日、都内で、映画「3月のライオン」(大友啓史監督、18日前編、4月22日後編公開)の試写イベントに出席した。

 事故で家族を失い、孤独を抱えた17歳のプロ棋士(神木)が、倉科カナ(29)らが演じる3姉妹や将棋を通して出会うさまざまな人との交流を通して、成長していく物語。

 この日は初めて後編がお披露目された。神木は「おみそ汁を飲んだ後のような、温かい気持ちになりました。周りにいる人や家族に『ありがとう』と言いたくなる映画だと思いました」と感想を述べた。有村も「登場人物みんながそれぞれの思いを抱えていて、悩みや苦しみが分かる前編と、それを回収してくれる後編で、みんなが報われて終わる映画です」と良さを語った。

 主人公の年齢から、17歳のころの話になると、神木は「どうやったらモテるんだろうって必死に考えて、少女漫画を読みあさったり。クール系がモテるのかと考えていた時期で、実際にやってみたんですけど、『神木さ、なんか今日違うね。具合悪い?』って聞かれちゃいました」と笑いを誘った。

 さらに、後編のキャストとして伊勢谷友介(40)が新たに発表された。母を亡くした3姉妹を捨てて家を出たにもかかわらず突如姿を現す、身勝手な父親を演じている。司会者に呼び込まれ登場した伊勢谷は「好き勝手に生きるのって、意外と悪くないですよ~」と言いながら携帯を取り出し、先にステージにいた神木らと自撮りをするなど、役さながらの自由さを見せた。