西野カナ(28)が東京ドームで行った初のドームツアー最終公演を取材した。

 ツアーは8月26日に京セラドーム大阪で開始。2会場で4公演を行った。今年10年目で、何度もアリーナツアーを行い、NHK紅白歌合戦にも連続出場中。大舞台はいくつも経験している。だが、ドームの大きさはこれまでの舞台とは違い、緊張感も違ったようだ。「歌詞を何回も間違える失敗をしてしまいました。10年経っても力不足なところは、まだまだあります」と、正直に告白していた。

 見た目には、伸び伸びと歌い、気球に乗って笑顔で手を振りながら場内を回るなど、ドームの大きさを生かした演出を存分に楽しんでいるように見えた。最後は「最高のファイナルを過ごすことができました」と達成感にあふれた表情を見せていた。観客は冒頭からウエーブするなど、お祭りを楽しむような一体感が終始あった。

 終了後に西野は「緊張しました~」とあいさつした際、とびきりの笑顔を見せてくれた。初めての挑戦は緊張でプレッシャーが大きい分、達成感も大きい。立場は全然違うが、こちらまで、初心を思い起こさせてくれるような西野の初のドーム公演だった。