高畑充希(25)が7日、東京国際フォーラムで行われた映画「DESTINY 鎌倉ものがたり」(山崎貴監督、12月9日公開)の完成披露会見で「自分の童顔がコンプレックスだった時もあるんですけど、今回は童顔で良かった」と笑みを浮かべた。

 高畑は山崎監督作品への出演は初め。「山崎さんの作品を何本も映画館で見て、メチャクチャ超大作を撮る監督というイメージがあった。こういう日が来るとは、ちょっと想像もしていなかった」と、出演オファーを受けた時、驚いたと振り返った。

 高畑は劇中で、主演の堺雅人(44)演じるミステリー作家・一色正和の若妻亜紀子を演じた。台本を読むと、亜紀子について「小学生に見間違えられる若い妻」と書いており「あっ、だからかと思った」と、童顔だったことがオファーの要因だと思ったという。

 高畑のコメントを受け、山崎監督は「童顔と言えば高畑さん。ただ亜紀子は、幼い姿からすごい母性を見せるまで、幅広く見せなければいけない。高畑さんの幅広い演技、スキルに助けられた。童顔だけで選んだわけではないです」と強調。童顔とは裏腹の、真紅のワンピース姿の高畑は、監督の称賛に「ちょっと、ホッとしました」と笑みを浮かべた。

 理想の夫婦について聞かれると、高畑は丸い目をクリクリさせて少し考えた。そして、堺と劇中で演じた年の差夫婦を引き合いに「映画の中でやっていても、見ていても思ったんですけど、年の差(婚)なので、だんなさんに頼っていて、たまに強くなってお尻をたたき、上になったり下になったり関係が変わった。飽きなさそうで楽しいかな」と笑みを浮かべた。

 また、試写を並んで見た堺から「手を握りたくなっちゃった」と言われると「握ってくれたら良かったのに」とほほ笑んだ。

 この日は2人のほか堤真一(53)、安藤サクラ(31)、田中泯(72)、中村玉緒(78)も登壇した。

 「DESTINY 鎌倉ものがたり」は、山崎監督の代表的なシリーズ「ALWAYS 三丁目の夕日」3部作と同じ、西岸良平氏の同名漫画の実写化作品で、人間と人間ならざるものが住む鎌倉が舞台。一色と亜紀子は、実年齢130歳?の家政婦キン(中村)、腐れ縁の編集担当・本田(堤)貧乏神(田中)らが家に居座り道を歩けば幽霊や妖怪、死神(安藤)が現れる生活に驚きつつも楽しい新婚生活を始める。その中、亜紀子が不慮の事故で亡くなり、正和は亜紀子が旅立った黄泉(よみ)の国へ向かう決意をする物語。「鎌倉ものがたり」は「月刊まんがタウン」(双葉社)で連載中で、34巻まで刊行。映画の撮影は1月から4月まで行われた。【村上幸将】