「カワイイ文化の祖」イラストレーター内藤ルネさん(享年74)の作品を展示する「内藤ルネ展~たくさんの愛と夢をこめて~」が、今月14日(火)から松坂屋静岡店(静岡市)で開催される。未公開作品、復刻原画など約100点他、大ヒットしたルネパンダなどのグッズも展示される。

 日本の「カワイイ文化」が国際化した今、内藤さんの作品が注目されている。1950年代から鮮やかな色で彩った少女画の数々は、古くも新しさを感じさせる「レトロ&モダン」。60年代に描きながら、静岡市出身の広瀬すずに似た作品もあり、芸能界でも黒柳徹子、常盤貴子、桐谷美玲、島崎遥香と、世代を超えてファンが多い。

 内藤さんと松坂屋静岡店は、同じ32年(昭7)11月20日生まれ(開店)。その縁もあり、実現する同店85周年記念事業「内藤ルネ展」について、担当の中山孝之マネジャーは「ルネさんは、修善寺で晩年を過ごされました。ルネさんが注目されている中、キャッチーなものを街に発信できれば」と話している。

 同展を盛り上げるべく、松坂屋静岡店北館1階東入り口には、12日まで内藤さんがデザインしたマネキン2体を展示している。着衣は、静岡デザイン専門学校(静岡市葵区)ファッションデザイン科のオリジナルブランド「プランセシズム」。臼井遥希さん、神野杏さんが手掛けたもので、内藤さんの世界観にフィットしている。【柳田通斉】