若手歌舞伎俳優尾上右近(25)が7月の舞台「ウォーター・バイ・ザ・スプーンフル~スプーン一杯の水、それは一歩を踏み出すための人生のレシピ」(7月6~23日、東京・新宿の紀伊国屋サザンシアター)に主演し、翻訳劇に初挑戦することが6日、分かった。

 昨年、スーパー歌舞伎2「ワンピース」で負傷した市川猿之助の代役を務め、人気急上昇中。2月には清元の大名跡「清元栄寿太夫」を襲名した。俳優と清元の二刀流の道を歩み始めた右近が挑む「ウォーター」は12年の米国ピュリツァー賞戯曲部門受賞作で、幼い頃に母からネグレクトを受けて心に傷を持つ青年エリオットを演じる。イラク戦争での負傷が原因で薬物中毒になり、社会から疎外されるが、ネットを通じて希望を見いだしていく。

 日本初演で、右近は「夢のようだなと思いました。高い壁と思いますが、自分を信じ、壁をも打ち砕くつもりでぶつかっていきたい。エリオットは年齢も近く、共感できる部分もたくさんある。今の僕だからこそのエリオットを作り上げたい」。翻訳・演出のG2も「代役を堂々と務めた姿が印象的。今回もぐっと伸びていただこう」と期待する。