3Dの立体上映や振動を加えた4Dを上回る新しい体感上映方式が29日、お目見えする。ソニーがオーディオ技術の一環として開発を進めてきたハプティクス(触覚提示)技術を応用した専用のベストを装着。映像や音響に連動してベストに内蔵された10個の振動板が、観客に登場人物と同様の体感を伝える仕組みで、日本発としては初めての劇場上映方式となる。

 この方式を採用するのは米映画「ジュマンジ ウェルカム・トゥ・ジャングル」(ドウェイン・ジョンソン主演)で、テレビ・ゲームの中に迷い込んでしまうという設定は、文字通りこの方式とリンクした作品といえる。

 東京・日比谷のTOHOシネマズのオープンに合わせ、29日から8日間の限定上映となる。ソニーでは観客の反応をみながら、将来的にはこの上映方式を拡大していく方針で、日本発の新劇場システムが世界中に広がる可能性もある。