女優吉谷彩子(26)が29日、都内で「サラサーティの日」制定式典に出席した。発売30周年を迎える女性用衛生用品の名を冠し、商品名の語呂合わせから、3月30日が日本記念日協会による記念日に制定された。吉谷は15年からテレビCMに出演しており、「3年になるんですね。単独でCMに出ることが初めてだったので、緊張していました」と当時を振り返った。

 商品名にかけて、「さらっと流したいこと」を聞かれると、「スーパーで買い物をして、袋に詰めてるときにきれいな女性に声掛けられたんです。『私も有名になってきたのかな?』と思ったら、その人が買ったものを、私が勝手に詰めてたんです。申し訳なくて…」と顔を赤らめた。

 昨年はTBS系ドラマ「陸王」に出演して脚光を浴びた。日常で声を掛けられることも増えた。「電車の中とか、ジムのお風呂とかで声をかけられますね。ちょっと気まずいですけど、『吉谷彩子』という名前が世に知れ渡っていけばいいなと思います」と謙虚に喜んだ。

 今後の目標に、「大好きで、絶対に超えられない女優さん」という樹木希林との共演を挙げた。小学校のとき、樹木が出たCMを見て衝撃を受けたといい、「日常生活にカメラを回している感じで、小学校のときに見てずっと固まってました」と憧れを口にした。

 現在はビズリーチ、大東建託、東京シティ競馬と4社とCM契約を結んでおり、まさに遅咲きの売れっ子となった。この日は初めて報道陣の囲み取材に応じ、「悪いことをしちゃった気分ですね」と笑った。終了後も、どう退出していいか分からず、「どうすればいいですかね…」と初々しく照れ笑いしていた。