女優安藤サクラ(32)が、朝ドラ小説史上初の“ママさんヒロイン”を務める次期NHK連続テレビ小説「まんぷく」(10月1日スタート=月~土曜午前8時)の撮影が1日、NHK大阪放送局で始まった。

 「チキンラーメン」を開発した日清食品創業者の安藤百福(ももふく)仁子(まさこ)夫妻がモデルの物語で、回想を含め、幼少時のシーンはない。安藤がヒロイン福子役の18歳~50代までを1人で演じる。

 撮影は、母鈴(松坂慶子)長女咲(内田有紀)次女克子(松下奈緒)らと絡む実家のシーンからスタート。安藤は「18歳、18歳…。25歳ならまだしも…私は32歳の子持ちです。悪あがきしてもしょうがないので、笑っていただければ幸いです」と自虐的に開き直り、周囲の爆笑を誘った。

 長丁場約10カ月の収録期間は、基本的に生後10カ月の長女と大阪で2人暮らし。同局は安藤の収録をきっかけとして、この日、同局内にキッズ・スペースをオープンした。マットを敷いて安全性を保っており、安藤だけでなく同局職員など誰でも利用できる。撮影終了後も維持していく方針だ。

 安藤は「もっとささやかなものかと思っていたら、スゴク立派な施設でびっくり。感動しました」。娘との生活では、睡眠時間を削られることもあるが、気にしていない。「理想は集中、リラックス、睡眠を効率よくできる生物なんです。私はこれまで“体幹のゆがんだ役”が多かったけど、福子はきっと真っすぐで、シンプル。自分の娘が必死に生きる姿を目の当たりにしながら、私もシンプルに楽しく頑張ります」と始まったばかりの“大阪住まい”を楽しみにしていた。