女優池田エライザ(22)が4日、大阪市内で主演映画「ルームロンダリング」(7月7日公開、片桐健滋監督)の先行上映会の舞台あいさつを行った。同映画は16日から中国・上海で開催される第21回上海国際映画祭のパノラマ部門に出品される。池田は「初めて賞をとりたいと思った作品です」と話した。

 池田は18歳で天涯孤独の身となった八雲御子を演じる。幽霊と話せるため、いわく付きの物件に住み込み、事故履歴を浄化する「ルームロンダリング」のアルバイトを叔父から紹介され、部屋に居座る幽霊の悩み解決に奔走する。

 ホラーコメディーのような作品だが、池田は「家族とは? 命とは? 生きている時間とは? 深くて繊細な部分を描いている作品です」。主人公は池田の内弁慶な性格を投影しているようなところもあるという。

 上映前の舞台あいさつだったため「台本にないところで泣いちゃうシーンがある。言葉のやりとりだった。私と御子ちゃんと心が近いところだった。素で泣いているシーンがある。みなさん、ぜひ探してみてください」と呼びかけた。最後に「この作品は幼いときに母にもらった大切な忘れられない絵本のような存在になった」と話した。