米歌手マドンナ(60)や俳優クリス・ロック(54)ら多くのセレブが、15日にニュージーランドのクライストチャーチにあるモスクで起きた銃乱射事件の被害者を支援する基金に寄付をしていることが明らかになった。マドンナや人気ロックバンドU2のマネジャーを務めるイスラエル出身のガイ・オセアリー氏が10万ドルの寄付を目標額にしたクラウドファンディング「Go Fund Me」を立ち上げたもので、マドンナは1万ドル、ロックは5000ドルを寄付した他、ベン・スティーラーやアシュトン・カッチャーら多くのセレブが寄付をしている。

治安の良いと言われたニュージーランドで起きた銃事件は、少なくとも50人が死亡し、数十人が負傷しており、世界に衝撃を与えている。事件後、ニュージーランドではアーダーン首相が銃規制を強化する法改正案を25日までにまとめると表明。それを受けて米国内でも銃規制を呼び掛ける論議が活発化しており、タレントのキム・カーダシアンも「なぜアメリカの政治家は銃の製造業者の利権のために国民の安全を犠牲にするのか」とツイートしている。(ロサンゼルス=千歳香奈子)